kanakonamura2021年11月13日1 分しくみ先日、あることをきっかけに、過去の作品をふりかえる機会をえました。これは私にとってまれなことで、大体において過去を直視すること自体が苦手です。とにかく古いもので15年ほど前の作品をはじめ、さまざまなものをアトリエに並べてみました。すると意外にもその多くがまだ私に何かを語りか...
kanakonamura2021年9月29日2 分ノンリプレゼンテーショナル・アートとさまざまな現実ずいぶん昔ですが、あるとき大変思慮深いある年配の女性と会話をしていた際、その人から「簡単に分かってもらっても困るのよねえ」と言われてしまいました。出された情報をテンポよく理解しながら、彼女には伝わってますよというサインをうまく送り続けていると思い込んでいました。けれども彼女...
kanakonamura2021年8月31日1 分遊びと構造「遊ぶ」とは何か。調べていくうちに、それは想像以上に複雑な行為であることに気づかされます。遊びと言えば、楽しい、創造的、自由といった言葉が連想されますが、ゲームのような遊びにはルールと言う構造的なものが付きものです。つまり遊びは、固定した部分と流動的な部分の二つの相反する要...
kanakonamura2021年7月31日2 分グリッド(格子)についてグリッドそのもの、あるいはそれを意識した形状が、いつしか自分の作品によく現れるようになっていました。今日はその謎に少し迫ってみます。美術の世界ではグリッドと言えば、目の前の三次元空間をキャンバスなどの二次元に再現するために生み出された、遠近法がまず思い浮かぶかと思います。し...
kanakonamura2021年6月1日1 分過去のアトリエの思い出 ー布団工場とヤシの葉アトリエの引っ越し準備をしながら、これまでお世話になった数々のアトリエを回想しました。忘れもしない初めてのアトリエは徳島でした。巨大なその空間は元布団工場で、当時まだ知り合ったばかりの彫刻をしている友人が借りていたその場所をシェアしようと誘ってくれたのでした。吉野川の河川敷...