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オープンスカイ

先日アートの島として有名な直島へ行って来ました。そこでジェームス・タレルの「オープンスカイ」に魂を揺さぶられました。この作品はタイトル通り、四角く抜けた天井から空を見上げる仕組みになっています。ただそれだけです。それゆえに緻密な設計からくる緊張感が伝わります。絶え間なく変化する空の様子がクロップされたことで浮き彫りになり、吸い込まれるようです。時間と場所の感覚がなくなると同時に、自分の存在のはかなさと宇宙の壮大さを実感させられます。一期一会といった言葉がしっくりとくる心が浄化される作品です。この「オープンスカイ」は安藤忠雄設計の地中美術館にあります。この美術館は島の景観を壊さないようほぼ全部小高い丘の中に建てられています。入り口も大変さりげなくコンクリートの外壁のくり抜かれたところから入り、薄暗い回廊をしばらく行くとひとまず吹き抜けに出ます。そこからまたもっと中へ入っていき、作品のある空間にたどり着きます。厳かかつシンプルな展示スペースにはジェームズ・タレルを初め、計三人の作家の作品数点のみが理想的な形で建物と共に存在します。言うまでもなく、この展示の素晴らしさが作品の力に大きく貢献しています。あえてオフシーズンに訪ねたため鑑賞者が少なく、ゆったりとして時間のなかで作品を体験することができました。混雑し、並ぶような状態であったらきっと同じようには感じなかったと思います。



美術館の回廊

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