公園の改装工事
公園でまた改装工事が始まりました。今回は、中央入り口からまっすぐに進んだところにある、公園の目ぬき部分の噴水とその周辺がターゲットです。あっという間に、バラの植え込みとヤシの木々、そして大きな丸い噴水がなくなりました。工事現場のフェンスにあった、簡単な予想図を拝見しましたが、正直あまりときめきませんでした。やはり中心には噴水があるのですが、今度は長方形の長細いもので暗い無機質な石が使われるようです。センサーにより水が線状に放射されるような、ありがちなものを連想させます。このたび取り壊されたものは、多少時代がかった感はありましたが、この新しいものもすぐ同じように感じてしまいそうです。工事現場の西には、運河の向こう側の工場の煙突が何本も見えます。実は六十年代に、海岸を埋め立てて工業地帯が建設されました。その今はなき海岸は、昔は白砂青松の地として親しまれ、万葉集にも登場するほど風光明媚であったようです。いくらテクノロジーを駆使して目新しい噴水を作ったところで、たかが知れていると思ってしまいます。
