葉っぱのようなもの
更新日:2021年12月6日
ずれたプラスチック製の主脈を見て最初は「また、大胆にはずしたねえ」(苦笑)。と言う反応の私でしたが、見ているといろいろな問いや思いが湧いてきました。仮にもっと丁寧に作られていたならより葉らしく見えたでしょうか?きっと変わらないと思われます。意外にもこのいびつさが自然な雰囲気を醸し出しているようにも見えてきました。同じ工場で作られたこれらの葉もどきは、どれも少しずつ欠陥があるに違いない。この工場は確実に不確実なものを量産し続けているのではと想像すると愉快でもあります。これからますます清潔で安全で便利な世の中へと向かう気配がしますが、それは同時に管理され統制の取れた窮屈な世界を連想させます。自分を筆頭に人は本来欠点だらけの生き物です。それを楽しむくらいの余裕があるのが心地よいのではと、この葉っぱのようなものを眺めながら思いました。
